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2008年04月25日
こんにちは。前回まではそれぞれの色のもつ特徴やイメージ等をお話してきましたが、今回はまたちょっと違った角度からのお話になります。
先日FPの家岐阜工場見学会においてセミナーを開催してきました。テーマは「キッチンと色」についてです。キッチンは家族の暮らしの中心をなしていると言っても過言ではありません。人間が他の動物と大きく異なる点は「集い共に食すること」。そしてその場所はただ食事ができれば良いだけてなく、楽しく快適であるべきです。もちろんその食事を作る場所であるキッチンは、安全で、機能的で、衛生的であることが大前提になります。なのにキッチンに悩みを持つ方が多いのもまた事実です。それは広さであったり、機能性であったり…トータルな色使いは後回しとなってしまいがちです。
キッチンのカラーコーディネートの前に考えなくてはならないのは「色の氾濫をなくす事」です。今主流のシステムキッチンは、他のモノを置かなければ、カラーコーディネートはほぼ完成しています。しかし調理のための家電やこまごまとした道具など、キッチンにはモノが溢れがちです。つまりそれらは「余計な色」となり雑然としたイメージを作ってしまうのです。もし、冷蔵庫の扉に「学校からのおたより」など貼っていたなら即刻はがしましょう。何でもかんでも「布で覆って」隠すのではなく片付けましょう。やかんをしまう場所を確保しましょう。また、食品や調味料のパッケージも要注意です。色も大きさもばらばら、そして日本語表示は思った以上に生活感が出るものです。小さな事に思えても手を抜かないのがコーディネートのコツです。そして我が家では、見える所には絶対に100円グッズは使いません。また、キッチン道具などはなかなか買い換えないものです。デザインの優れた使いやすい道具を厳選して全体の雰囲気を壊さないようにしましょう。
■近況… 昨年はPTA会長として目の回るような忙しい一年。毎日の予定がそれだけで一杯になるのが悔しく(?)て、更なるステップアップのために受験勉強。インテリアコーディネーターとキッチンスペシャリストの資格をダブル取得した。夜中に半泣きになりながら図面を勉強したが、三角スケール(製図用定規のようなもの)の目盛りが読みにくいことに気づき愕然とする。もともと近眼ではあるが「もしかして老眼きた??」とうろたえ、「眼って事は肌も?」とお手入れにも気合(?)が入る。生活を180度見直し、目下「お日様と共に起きる」を実践中。朝型人間に大変身。結果、夜は誰よりも早く「オヤスミナサイ」。最近ドラマは見ていない…
Profile 尾野 早映子(おの さえこ) カラー&イメージコンサルタント |